ダイビングスタイル



タイムテーブル

ランカヤンでは、一日3本のガイド付きボートダイビングを基本として、その前後合間をぬって、バディ単位でのビーチダイブを楽しむことになります。

6:00夜明けのビーチダイブ
7:00(食事)
8:00ボートダイブ
11:00ボートダイブ
12:00(食事)
13:00腹ごなしのビーチダイブ
15:00ボートダイブ
17:00サンセットビーチダイブ
19:00(食事)
以降ナイトダイビング
 

(※到着日、出発日はこの限りでありません。)

多少の時間の前後はあるけど、タイムスケジュールにするとこんな感じかな。

これを全部こなすとなると相当なハードスケジュールになりますので、その辺は各人、体力と相談して自由に潜るようです。私の場合は、3ボート+2ビーチの一日5ダイブが限界でした。

ナイトダイビングは、ガイド付きだと追加オプション料金で、バディ単位でビーチを潜るのだったら無料でできるようです。が、私達のグループは誰もナイトはやりませんでした。お酒飲む時間がなくなっちゃうもんで...。

到着日にチェックダイビングがありますが、これはダイビングスキルのチェックというよりも、ウェイトだの機材だの、各人のコンディションの調整という意味合いが強いようです。


セッティングとブリーフィング

ダイビングハウスへの集合時間はタイムテーブルに書いてある時間の15分前。機材のセッティングは、それまでにスタッフがやっておいてくれます。が、だからといってそのまま任せっきりはいけません。ここは基本に忠実に自分でチェックし、さらにバディチェックをしましょう。Oリング不良によるエア漏れやタンクの締め付けがゆるかったりするケースもあったようですので。

ボートダイビングの際は、この後、ウエットを着てウエイトをつけたらブリーフィングです。

ブリーフィングは、ポイントの概要とそこで見ることのできる生き物、エントリーとエグジットの方法について、全て英語によって行われます。「うわぁ、英語かよ〜」っと戸惑われる英語恐怖症の方、安心してください。私でも理解できる英語(っていうことは相当簡単)がほとんどですし、ホワイトボードにポイントの絵等々を書きながらでのブリーフィングですので、なんとか解ります。

私達の場合は、この後、同行ガイドのムネさんから日本語に翻訳してのブリーフィングもありました。


ボートダイビング

ブリーフィングを終えたら、機材を背負ってダイビングボートに乗り込みます。普通はダイビングハウスの前の浜にボートが来ていて、そこで乗船するのですが、運悪く干潮の場合は、桟橋のずーーーーっと先まで機材を背負ったまま歩いていって、そこから船に乗るようになります。ちとつらい...。

左の写真は、ダイビングハウスに掲げてあるランカヤン周辺のポイントマップ。中心の「L」が島です。
ポイントに到着するまでの時間は、5分から遠くても15分程度。ほとんど10分内外で到着します。船酔いしてる人はいなかったから、そっちの心配はまず大丈夫かな。
(詳細なポイントマップが必要な方は、右のポイントマップをクリックしてください。解像度の高い文字まで読めるマップが表示されます。サイズが大きい(728KB)のでご注意。)

各々ポイントには予めブイが打ってあって、それに船を係留します。バックスクロールで船縁からエントリーした後、ブイの所に水面集合。あとはブイから水底に延びるロープを伝って潜行開始〜↓↓↓。(人数・スキルによっては水底集合の時もあり)

表層は透明度が悪く、また、流れの速いことも多いようなので、普通の人々はおとなしくロープに捕まりながら潜行した方がいいみたいです。
人間というもの、通算100本も潜ると慢心も生まれ、ついつい格好を付けてヘッドファーストでフリー潜行なぞしたくなるものですが、このような状況では、エアーは大量に消費するし、どっと疲れるし、最悪の場合、流されて行方不明になるし、なんにも良いことはありません。ね?枝光君。

ボートダイブのポイントの多くは、上の絵にあるような、砂地の真ん中にある大きな根です。水深は最深で25m前後、根の上の部分で10m前後といったところが多いでしょうか。
根の周辺部の砂地から潜り始め、潮の流れに従って、ぐるっと根を周りながらだんだん浅い方向へ移動していき、その途中で砂地のハゼやジョーフィッシュ、ガレ場にいるウミウシ、穴の中にいるサメ等々を観察します。

エグジットは、毎回のブリーフィングの時にも話がありますが、潜水時間が45分(安全停止6m3分を含む)、または残圧50気圧になった時点で浮上する半ドリフトスタイルです。ので、人よりエアーの消費の激しい方、フロート等の「みんなより先に上がってしまったとき対策」は万全にしておいた方が良いかも。

水面に浮上し、そばに寄ってきたダイビングボートの船縁に渡してあるロープに掴まったら、船上のスタッフに機材をすべて渡し、身軽な格好で船にあがります。楽ちん、楽ちん。


ビーチダイビング

ビーチダイビングでは、ガイドは付かず、バディ単位以上で桟橋(Jettyといいます)周辺を潜ることになります。一応「無制限」ダイビングなのですが、ボートダイビングの合間をぬって潜るわけですし、水面休息時間や食事などの時間的制約もあるので、気合いを入れて日に3本、ナイトもやって4本が精一杯なのかな。
桟橋の先端にエントリーポイントがあり、そこからジャイアントストライドでエントリーするか、ダイビングハウス前の浜からエントリーするかの二つの方法があります。タンクを地上で背負って歩く苦労を取るか、水面移動距離が長くなってしまう苦労をとるか、この辺りは潜る人それぞれ趣味の別れる所ですね。私は、桟橋先端からエントリーして、ダイビングハウス前の浜でエグジットという方法を一番多く採りました。

見所は、桟橋周辺に群れる魚、桟橋の柱脚についてるマクロ系、砂地のハゼ・ヒラメ系、所々に沈めてある障害物や水底を沖に延びるロープ沿いに着いてる様々な生物、等々です。生物相はかなり豊かですし、また時間によっても、現れる生き物が違ってくるので、何度潜っても飽きるという事はありません。
そうそう、「おすすめ」というか「裏技」というか、桟橋下にある網で囲われた「生け簀」みたいなところを網の目から覗き見してみてください。普通こんなところではお目にかかれない、あんな魚やこんな魚がいてとっても面白いよ〜。しかも、その魚が夕食の食卓に乗ったりすることもあるから、二度驚きです。


現地ガイドの皆さん

このコーナーの最後に、ランカヤンの水中を案内してくれるのみならず、休息時間や夜のログ付けのひとときをも思いっきり盛り上げてくれるガイドの皆様を紹介します。
前列左がアミルソン、右がジミー、後列左がブルーノで右がジョー。(真ん中は、お客さんの謎のイタリア人ダイバー。)
彼らのノリの良さは天下一品、特に前列のキャイーンの天野とジャイアンツの工藤に似た二人は、歌って踊って大笑いさせて貰えます。
もちろん、海に対する熱意も知識も相当のもの。名前の解らない生物などは、後で聞けば、図鑑を使いながら丁寧に教えてくれますし、見たい魚や行きたいポイントがあるときは、リクエストすれば可能な限り応じてくれる、頼りになるガイドの皆さんです。



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